入院生活で熟睡できたのは、あとにも先にもこの手術後の睡眠だけだったかもしれません。
手術前はともかく、腫瘍をとってしまった後は、傷口の痛みもコントロールされ、どこも痛くないにも関わらず、神経が高ぶっていて寝ることができませんでした。
昼間はそれでもうつらうつらすることができるのですが、就寝時間の9時を迎え、ベッドに横になると、尾てい骨の奥のほうで虫がはうような、そんな感覚が湧き上がり、寝付くことができません。
仕方が無いのでスマホで映画を2,3本。おやつ。窓から夜の街を眺め、トイレに出かけることでしのぎました。
今思えば、そんな暮らしそうそうできることではないので、エンジョイすればよかったのですが、「寝られないと回復が遅れるのでは?」と今度は心が病みそうでした。
手術前も、直後も使わなかった眠剤を、入院の先輩である父のススメで、とうとう術後10日目に服用。
3日間使ってみるも、効果を感じられず、もともと「眠剤」の響きに好印象がなかったので、止めました。
結局退院したその夜から熟睡。
4ヶ月ぶりの安眠を得ることができたのでした。
入院直前、痛みで横になっていられず、椅子に座って仮眠していたんだよなああ。
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