2014年6月8日日曜日

熟睡を取り戻す

 入院生活で熟睡できたのは、あとにも先にもこの手術後の睡眠だけだったかもしれません。
 手術前はともかく、腫瘍をとってしまった後は、傷口の痛みもコントロールされ、どこも痛くないにも関わらず、神経が高ぶっていて寝ることができませんでした。
 昼間はそれでもうつらうつらすることができるのですが、就寝時間の9時を迎え、ベッドに横になると、尾てい骨の奥のほうで虫がはうような、そんな感覚が湧き上がり、寝付くことができません。
 仕方が無いのでスマホで映画を2,3本。おやつ。窓から夜の街を眺め、トイレに出かけることでしのぎました。
 今思えば、そんな暮らしそうそうできることではないので、エンジョイすればよかったのですが、「寝られないと回復が遅れるのでは?」と今度は心が病みそうでした。
 手術前も、直後も使わなかった眠剤を、入院の先輩である父のススメで、とうとう術後10日目に服用。
 3日間使ってみるも、効果を感じられず、もともと「眠剤」の響きに好印象がなかったので、止めました。
 結局退院したその夜から熟睡。
 4ヶ月ぶりの安眠を得ることができたのでした。
 入院直前、痛みで横になっていられず、椅子に座って仮眠していたんだよなああ。