2014年3月29日土曜日

手術室へそして3時間後

個室に引っ越しをし、かんちょう。ナースステーションの前で待つこと30分程でお呼びがかかり、手術室に向かいました。絶食指示でしたが服薬はできました。痛みはコントロールできているものの、車椅子生活が板についていたので、自力歩行で9階の病室から3階の手術会場に向かうのは、少し自信がありませんでした。が、杖の代わりに点滴棒、家族、看護師計6名の見守りがあって、どうってことなく、だたの散歩状態で到着しました。手術関係者以外立入禁止ラインを跨ぎ、家族にバイバイと手を振り、夫に投げキッスして9番手術室へ。窓の無い、モニターの沢山ある部屋の真ん中に手術台があって「ドラマみたいだ」と真っ先に思いました。次に「手術台に上がって」と言われ、「私がど真ん中でいいんですか?目立っちゃうなあ。端っこでいいのに」と思ったのを鮮明に覚えています。そう、私が主人公なのでした。そこから先はあっという間。手術台によじ登り、仰向けになったらマスクを口にあてがわれ、薄目を開けたら病室に戻っていました。さらに瞼を持ち上げたら、左側にはドクターが3人くらい、そして足元から右側にかけて家族がうようよと立っていました。フィルムケースに似た入れ物を差し出して「きれいに取れましたよ」と言うのが、ボヤーっと聞こえました。「ありがとうございました」と一生懸命声を出して言いましたが、眠気に勝てず瞼を閉じ、皆が「よかった」だの「ありがとうございました」と話しているのを聞きながら、しばし熟睡。フィルムケースに入っていた白いマリモみたいなものが、胸椎12番と腰椎1番あたりあった腫瘍。脊柱管の内径を上回る15ミリ程に成長したコイツが私の神経を圧迫していた犯人でした。ほぼ球形であった事でポロッと取れ、神経を傷めずに済んだのではないかと、ドクターが言っていました。ラッキーでした。